石原さとみさん主演で評判の高かったTBSドラマ『アンナチュラル』。
ホリプロ公式チャンネルより
不審死の死因を究明するための解剖を行う法医学者を石原さとみさんが演じています。
脚本は『逃げるは恥だが役に立つ』で大ブレイクした野木亜紀子さん。
『逃げ恥』のヒットで大きな実績を積んで満を持してのオリジナル脚本です。
謎解きと同時にスリリングなシーンもあって良質なミステリードラマに仕上がっています。
目次
ドラマ『アンナチュラル』を鑑賞できる動画配信サービス一覧
『アンナチュラル』を鑑賞できる動画配信サービスの一覧です。
hulu、U-NEXT、dTV、ビデオパス、FOD、Paravi、ビデオマーケット、Amazonプライム・ビデオ、Netflixそれぞれ動画視聴可能なものに印をつけてあります。
◎は見放題、〇はPPV(ペイ・パー・ビュー)です。
見放題は月額料金だけで好きなだけ視聴ができます。
PPVは月額料金とは別に視聴作品ごとに料金が必要で、期間限定のレンタルです。
作品名 | アンナチュラル |
---|---|
放送日 | 2018年1月12日 - 3月16日 |
放送 | TBS |
脚本 | 野木亜紀子 |
演出 | 塚原あゆ子 |
主演 | 石原さとみ |
hulu | - |
U-NEXT | 〇324円/話 1620円/全話 |
dTV | 〇324円/話 |
ビデオパス | 〇324円/話 |
FOD | - |
Paravi | ◎ |
ビデオマーケット | 〇324円/話 1620円/全話 |
Amazon | 〇324円/話 |
Netflix | - |
2018年10月14日現在の情報です。
配信状況が変わっていることもありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。
『アンナチュラル』を観るならParavi
『アンナチュラル』はTBSのドラマです。
なので『アンナチュラル』を観るならTBSが運営に携わっている動画配信サービス(ビデオ・オン・デマンド)である”Paravi”がベストです。
『アンナチュラル』が見放題対象になっているのはParaviだけです。
『アンナチュラル』の見どころと感想
キャスト(出演者)
石原さとみ・・・三澄ミコト
井浦新・・・中堂系
窪田正孝・・・久部六郎
市川実日子・・・東海林夕子
松重豊・・・神倉保夫
橋本真実・・・糀谷夕季子
尾上寛之・・・高瀬
北村有起哉・・・宍戸理一
大倉孝二・・・毛利忠治
薬師丸ひろ子・・・夏代
小笠原海・・・秋彦
竜星涼・・・木林南雲
スタッフ
プロデューサー・・・新井順子
脚本・・・野木亜紀子
監督・・・塚原あゆ子
主題歌 米津玄師 Lemon
野木亜紀子が放つ初のオリジナル脚本
脚本を担当するのは『図書館戦争』や『逃げるは恥だが役に立つ』で今を時めく野木亜紀子さん。
さすがに面白い作品になっています。
正直言って今のドラマは警察モノと医療モノが多すぎます。
それだけドラマチックにしやすいジャンルということでしょうが、いささか食傷気味です。
『アンナチュラル』は法医学を題材としていますからこの警察モノと医療モノの両方を盛り込んだような欲張りなドラマです。
法医学ミステリー自体、『法医学教室の事件簿』や『科捜研の女』などの人気シリーズもあってやり尽くされた感はあります。
けれども切り口が目新しい分、普通の警察ドラマや医療ドラマとは違った面白さがあります。
さすがは今ノリにノッている脚本家・野木亜紀子さんというところです。
死因究明に関してはバチスタシリーズの海堂尊さんを筆頭に物語の題材として扱われることも多くなってきました。
『アンナチュラル』の中でも何気に『科捜研の女』のオマージュが出てきたりします。
『アンナチュラル』の構想のきっかけは政府による「死因究明等推進会議」で死因究明センター設立案が立ち消えになったという報道を見たことだそうです。
日本は解剖率が先進国の中で最低で、事件や病気の死因をあやふやにしてしまうことが多いので、未解決の事件が発生してしまいます。
もし死因究明を専門に行う研究所があったら?
ということで架空の死因究明センター「不自然死究明研究所(UDIラボ)」を舞台とした『アンナチュラル』が出来上がったわけです。
解剖には大きく分けて司法解剖と行政解剖とがあります。
事件性のある解剖は司法解剖として法医学者、事件性のない解剖は行政解剖として監察医と役割が分けられています。
なんですが架空の研究所にしたおかげで司法解剖でも行政解剖でも何でもやれちゃうという設定にできて物語の幅を広げることに成功しています。
こうしてミステリーとしてのエンタメ性を高めつつもリアリティを追求するために法医学者へのインタビューを徹底したそうです。
『アンナチュラル』は1話完結型のドラマで各回で専門分野が出てくるので、毎回それぞれの専門医にインタビューを行って台本を練り上げました。
基本的に1話完結ですがいろいろな伏線が張り巡らされていて、最終回に向けて一気に回収されていくところも連ドラとして秀逸です。
医師への取材の中でプロデューサーの新井順子さんは「法医学とは、死んだ人の学問ではなく、いまを生きる人の学問」という言葉がとても印象に残ったそうです。
それが『アンナチュラル』の「死と向き合うことで現実世界を変えていく」というテーマにつながります。
『アンナチュラル』には”死”を悲しむだけの対象ではなく希望に向かう契機と捉えるメッセージがこめられてます。
魅力的なキャラクター設定
主役の三澄ミコトを演じるのが石原さとみさん。
美人で華のある女優さんで、もう安定のキャスティングです。
石原さとみさんはこれまで比較的ハイテンションな役柄が多かったのですが、ミコトは感情の起伏がニュートラルな落ち着いたありふれた女性です。
野木亜紀子さんが石原さんと実際に会って当て書きしたそうなので、等身大の石原さとみさんの自然体の演技を観ることができます。
ミコトの相棒である東海林夕子を務めるのが市川実日子さん。
『シン・ゴジラ』に続いて理系女子キャラで存在感を示していますが、石原さとみさんとの掛け合いも抜群です。
死を扱いながらも悲しい物語ではなく明るく希望に満ちた作品にしたいという思いが制作陣にあったそうです。
そのために会話劇を楽しく見られる作品に仕上がっています。
初稿では会話がとても長かったのですが、尺の都合で泣く泣くカットされたシーンが多かったそうです。
米津玄師による印象的な主題歌
『アンナチュラル』のために書き下ろされた米津玄師さんの「Lemon」。
台本を作成する段階で主題歌をかけるタイミングも考え、米津玄師さんにに台本を渡したり仮編集映像を見てもらったりしてイメージをしっかり伝えた上で曲を作ってもらったということです。
エンディングで心地よい余韻に浸らせてくれる名曲です。
『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』の主題歌としてDAOKOさんとデュエットした「打上花火」で一気に認知度を高めた米津玄師さん。
「Lemon」のヒットで更に人気を高めました。
続編の期待大
最終回で”Their journy will continue”というメッセージが流れ、続編の期待が持たれています。
"journey"の"e"が抜け落ちていたというオチがあったようですが・・・
10月2日発売の「サンデー毎日」で「アンナチュラルの続編が決定している」という報道があり、2019年にパート2が制作されそうですが、実現となればとても楽しみです。