『桐島、部活やめるってよ』は2009年に発表された朝井リョウさんによる小説です。
早稲田大学在学中に執筆し小説すばる新人賞を受賞して一躍注目を集めました。
2012年に映画化。
興行的に大ヒットというわけじゃありませんが、口コミでじわじわと動員を増やし、日本アカデミー賞をはじめとして報知映画賞、ヨコハマ映画祭最優秀作品賞、TAMA映画賞最優秀作品賞、毎日映画コンクール日本映画優秀賞など映画賞を総なめして大きな評価を受けています。
目次
『桐島、部活やめるってよ』が配信されているビデオ・オン・デマンド(VOD)一覧
『桐島、部活やめるってよ』が鑑賞できる動画配信サービスの一覧です。
hulu、U-NEXT、dTV、FOD、Paravi、ビデオマーケット(VM)、Amazonプライム・ビデオ、Netflixそれぞれ動画視聴可能なものに印をつけてあります。
◎は見放題、〇はPPV(ペイ・パー・ビュー)です。
見放題は月額料金だけで好きなだけ視聴ができます。
PPVは月額料金とは別に視聴作品ごとに料金が必要で、期間限定のレンタルです。
作品名 | 桐島、部活やめるってよ |
---|---|
公開日 | 2012年8月11日 |
配給 | ショウゲート |
監督 | 吉田大八 |
脚本 | 喜安浩平、吉田大八 |
主演 | 神木隆之介 |
hulu | ◎ |
U-NEXT | ◎ |
dTV | - |
ビデオパス | - |
FOD | - |
Paravi | - |
ビデオマーケット | 〇¥324 |
Amazon | 〇¥400 |
Netflix | - |
2019年2月3日現在の情報です。
配信状況が変わっていることもありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。
映画『桐島、部活やめるってよ』を見放題できるのはHuluとU-NEXT
映画『桐島、部活やめるってよ』を見放題配信しているのはHuluとU-NEXTです。
どちらも無料トライアルがあるので、完全無料で『桐島、部活やめるってよ』を観ることができます。
『桐島、部活やめるってよ』の見どころと感想
前田涼也 : 神木隆之介
東原かすみ : 橋本愛
菊池宏樹 : 東出昌大
宮部実果 : 清水くるみ
飯田梨紗 : 山本美月
野崎沙奈 : 松岡茉優
寺島竜汰 : 落合モトキ
友弘 : 浅香航大
武文 : 前野朋哉
沢島亜矢 : 大後寿々花
原作小説が発表されたときに結構話題になったのでいつか読んでみようと思いながら結局ずっと読まずじまいでした。
なんかタイトルからして青臭そうな感じがして触手が伸びなかったんですよね。
で、やっとこさ映画を見たんですが・・・
いや舐めてました。
面白いじゃないですか!
タイトルからすると「桐島」が主人公で、何か部活をやめなくちゃいけない理由があって、そこには驚くべき真実が隠されていた!みたいなベタな印象を持っていました。
全然違います。
まず第一に桐島は一秒も登場しません。
部活を辞めた理由も大した意味はありません。
どういうこと???って思いますよね。
桐島が部活を辞めたことは単なるトリガーです。
この出来事をきっかけに周囲の人間たちの心理が微妙に揺らぎます。
そして心の底に隠していた感情が表に顔を出してきます。
その心の動きを丁寧に掬い取ったのが『桐島、部活やめたってよ』という作品です。
特に高校時代という青春真っただ中のメンタリティというのは不安定です。
感受性の高まりとともにマイナス感情も強く感じるようになります。
初めて味わう感情に戸惑い、うまく処理ができずに悩みます。
自己肯定欲求が高まりますがまだ何の実績も出せてはいないので自信が持てません。
周りの人間が自分よりも有能に見えて妬み嫉みが芽生えます。
けれども自尊心は高まっているので素直に他人を認めることができません。
そんな自分にまた自己嫌悪を感じたり・・・
とにかく青春期の心理は複雑です。
年齢を重ねて様々な経験を積めば次第に「初めて味わう感情」ということはなくなります。
裏を返せば鈍感になるということです。
だからこそ10代の心は尊いとも言えるわけです。