『勝手に震えてろ』は芥川賞作家である綿矢りささんが2010年に発表した恋愛小説です。
2017年に松岡茉優さん主演で映画が公開されました。
映画『勝手にふるえてろ』を配信している動画配信サービス(ビデオ・オン・デマンド)一覧
『勝手にふるえてろ』を鑑賞できる動画配信サービスの一覧です。
hulu、U-NEXT、dTV、FOD、Paravi、ビデオマーケット(VM)、Amazonプライム・ビデオ、Netflixそれぞれ動画視聴可能なものに印をつけてあります。
◎は見放題、〇はPPV(ペイ・パー・ビュー)です。
見放題は月額料金だけで好きなだけ視聴ができます。
PPVは月額料金とは別に視聴作品ごとに料金が必要で、期間限定のレンタルです。
作品名 | 勝手にふるえてろ |
---|---|
公開日 | 2017年12月23日 |
配給 | ファントム・フィルム |
hulu | |
U-NEXT | 〇540円 |
dTV | 〇標準432円/HD540円 |
FOD | 〇500円 |
Paravi | 〇540円 |
VM | 〇432円 |
Amazon | 〇500円 |
Netflix |
2018年7月16日現在の情報です。
配信状況が変わっていることもありますので、最新情報は公式サイトでご確認ください。
『勝手にふるえてろ』の見どころと感想
原作者の綿矢りささんと言えば2作目の『蹴りたい背中』で最年少記録を大幅に更新する19歳での芥川賞を受賞したことで有名です。
若い女性の内面を描写する筆力に定評があります。
『勝手にふるえてろ』の主人公である江藤良香はいわゆる”こじらせ女子”
「こじらせ女子」という言葉がはやったのは2013年ごろで、『勝手にふるえてろ』は発表された時点で2010年ですからさすが綿矢さんの視点は時代の先端を行っていたんだなと感じます。
そして2017年に映画公開されたわけですが、主演を務めた松岡茉優さんの演技がマジ”ヤバい”です。
このヤバいは「すごい」の意味と本来の「危険」の意味の両方です。
妄想が果てしなくて自意識過剰が甚だしく、著しくコミュ障な24歳の女性を見事に演じ切っています。
自分にこじらせ要素があることを自認している人なら共感せずにはいられないでしょう。
ヨシカに共感はできなくても「こういう人もいるんだな」というのを見ているだけでも面白いです。
はたから見ているだけなら「おもしろい」で済みますが、現実に身近にこういう人がいたら結構ウザいかも。
芥川賞の対象となるような純文学は無意識なことや漠然としたことを言語化してあぶりだすところに本質があります。
ヨシカのようなこじらせ女子の姿を露にすることで、「自分もこういう風に見られてるかもしれない」とか「あの人は実はこじらせ系の人だったのかも」という具合に相対化してみることができるようになります。
そういう意味でこの映画はとてもよくできています。